ロシア語 動詞の過去形について

さて動詞の現在形の規則活用を使った文をいくつか練習してもらいました。英語でもそうでしたがロシア語の動詞にも立派な過去形が存在します。まずは過去形の作り方を見てみることにしましょう。


基本の形(過去基本形)の作り方は、不定形語幹(原型語尾を除いたもの)に-лをつけるだけです。そして女性・中性名詞が主語のとき、複数形の主語のときには語尾がつきます。「教える」という意味の基本動詞をつかって変化を見ておきましょう。

читать → чита+ть
主語が男性(я,ты,он) → читал
主語が女性(я,ты,она) → читала
主語が中性(оно) → читало
主語が複数(мы,вы,они)→ читали

これがほとんど全てのロシア語の動詞についていえます。不規則活用動詞は過去形の変化に関しては、英語よりも少ないですね。
存在を意味する動詞の過去形(○○であった。○○が存在した)の変化も次の通り基本に忠実です。

быть 不定形=бы+ть
主語が男性(я,ты,он)→был
主語が女性(я,ты,она) →была
主語が中性(оно)→было
主語が複数(мы,вы,они)→были

「行く」という意味の動詞「идтиイッチー」 は不規則活用動詞としてロシア語を勉強する人の間では有名ですから、ここでせっかくですから覚えておきましょう。語根自体が全く別の形になってしまいます。

過去形で特殊なものに идти があります。
主語が男性 → я шѐл
主語が女性 → я шла
主語が中性 → оно шло
主語が複数 → мы шли

あれっと思った方がいるかもしれませんね。現在形の活用の時には主語の人称と数に応じて6種類に変化しましたが、過去形では名詞の性別と単数・複数による区別だけです。敢えて言えば形容詞に近い変化をしています。どうやらロシア語では動詞の現在形と過去形ではその原理に違いがあるように見えますね。これがスラブ系語族の特徴です。英語以外の語学を勉強すると新しい事項が沢山出てきますね。

難しいことはさておき、活用が比較的覚えやすいことは事実です。ちょっとだけ練習してみますか?

У меня есть мечта.
最後の単語は「夢・希望」という意味の単語です。もうそろそろカタカナのルビがなくてもキリル文字は発音できますね。カタカナはやはり日本語の音を表現するための文字ですから、ロシア語の発音をカタカナで書こうと思ってもどうしてずれが出てきてしまいます

初めてロシア語に触れるときには必要であっても、勉強が進んでくるにつれてだんだんとカタカナのルビが邪魔になってきます。なぜかと言うと、音声データの音ではなくてカタカナを目で追ってしまうことで、大切なロシア語の音を聞く妨げになるのです。そんな意味でここからは本格的に、カタカナなしのキリル文字をつかった例文にしたいと思います。

さて、この文の意味は「私には夢がある。」という意味の文ですね。ロシア語独特の構文です。これを過去形にしてみましょう。
どうすればよいと思いますか?存在を表す単語の過去形をこの節で実はすでに紹介しています。そうです。次のような形になります。
У меня была мечта.

どうでしたか?そんなに難しいとは感じなかったのではないでしょうか?この文の主語は最後の単語「夢」ですね。そしてこの単語の語尾は「ア」で終わっていますから、過去形の女性単数を使えばよいわけです。

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