ロシア語の間接話法について

中学文法では間接話法はthat節を中心に説明され、疑問文の間接話法にあたる「間接疑問文」という文法はどちらかというと難関高校受験のために学習塾などで指導する文法となっています。また関係代名詞については、人を先行詞とするwho,whomと物を先行詞とするwhich、そしてその双方を指すことができるthatを中心として学校で指導し、関係代名詞のwhoseや、先行詞を含んだ関係代名詞whatはどちらかというと高級文法という扱いになっているのが現状のようです。

このサイトでは中学卒業英語程度のロシア語文法知識と基本会話能力を養成することを目的としているので、学校文法のような関係代名詞を使った書き換えの練習などよりも、むしろ関係代名詞を使った文を読むことが出来る力を養成するべきだというスタンスをとっています。いくつかの例をみてみましょう。最初の例です。

1、 Она сказала, что еѐ брат очень симпатичный.
この文の意味がお分かりになりますか?知らない単語もあるのに無理だという人は次の説明をお読みになって納得してください。この文を読み解くヒントは、
что
という単語にあります。この単語は今まで疑問詞のwhatの用法だけが本文に登場しましたが、英語でいう「that節」のthatに相当する用法を持っています。これを頭に置けば、前にある単語の意味が想像できます。

сказала
という単語はぱっと見ただけで「過去形」しかも「女性単数」だということが想像できますね。「彼女は」の次にありますから、文法的な位置から言ってこれは「動詞」であることはまず間違いないと想像できるでしょう。

実は英語の「that節のthat」と同じで、
что
の前にある動詞は「言う」「考える」という意味の動詞が来るのです。動詞の意味を想像するのに役立つとうわけです。ロシア語の新聞記事などを読むと、「説明する」「解説する」「理解する」「概説する」など「言う」「考える」のもっと専門的な単語が登場しますが、その意味を全部知っていなくても、新聞は読むことができるのです。だって「言う」「考える」と訳しても大体の意味は変わらないのですから。

このように考えると
сказала
の意味は「言った」という意味だと想像できますね。
最後の一つの単語だけが難しそうですが、英語の「sympathetic 同情的な、共感をもった」という単語と同じ形だと想像できれば、
「彼女は、自分の兄は(私にとって)とても理解者だ。」ということを言っている文だと想像できます。
一種の間接話法です。間接話法をもう一つみておきますか?

2、Мария сказала Мише, что у неѐболит голова.
болитは「痛む、病気である」という意味の動詞の三人称単数形
головаは「頭」という意味の名詞です。特典を使って単語が増えればこんな文程度はすらすら読めるようになりますよ。

直訳すれば「マリアはミーシャに、私のところでは頭が痛むと言った。」つまり「マリアはミーシャに、私は頭が痛いと言った。」という意味だとわかりますね。ついでに「頭が痛い」という有名な熟語的表現ですから、覚えておいてもいいでしょう。

高級文法の間接疑問文も一つだけ見ておきましょうか?疑問の中心となる語句を従属文の文頭におき、その後にлиを置くというのがポイントになります。 Мама спросила, пойдѐт ли она спать.(間)
今度は、лиという単語が動詞の意味を想像するヒントとなります。
Спросила
という単語は見るからに「動詞の過去形」しかも「女性単数」ですね。そしてこれは疑問文を後ろに伴っていますから、英語で言えば「ask」、つまり「質問する」という意味の動詞だと想像するのです。

このように間接話法の文法事項は英語と全くと言っていいほどでした。単語が異なるだけですね。関係代名詞も同じです。物を表すとき、人を表すときにはどのような関係代名詞を使うか想像できますか?

関係代名詞についてはロシア語の教科書では最後の方に書いてある超高級文法ですから、ここでは詳しく説明しないですが、中学で勉強した英語も意外に役立ったとは思いませんか?

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