人称代名詞「主格」「目的格(対格)」「生格」「与格」「造格」「前置詞格」の一覧表

今まで人称代名詞は、「主格」「目的格(対格)」「生格」だけが登場していましたが、やはり名詞の一種ですから、「与格」「造格」「前置詞格」も存在します。そこで変化を一覧表にまとめてみることにしました。まずはちょっと見てみましょう。
ロシア語の人称代名詞の活用

いかがでしょうか?英語と比較して活用が多いのが特徴のロシア語ですから、活用表もきっと大変だぞと覚悟はしていたとは思いますが、改めて一覧表にすると凄みがありますね。この表を覚えるお役にたつように、表の読み解き方、覚え方を考えることにしましょう。

まず「主格」の代名詞はもう大丈夫ですか?動詞の活用練習をするときに何度も登場しているので、「主格」は最低限度、表の全ての部分を埋められるようにしてください。
次に「生格(所有格)」は「▲▲には○○がある」という表現のところで勉強しましたね。「y」という母音の次にあることから、発音しやすいように三人称の代名詞の場合には前に「H エヌ」をつけましたが、それを省いた形が本来の「生格」でしたね。
そして「活動体名詞」では「生格(所有格)」と「目的格(対格)」は同じ形をしていましたから、これも埋めることが出来たはずです。

問題はそれ以外の部分ですね。
まずは「与格(よかく)」は「○○に」という意味をつくる変化形ですが、表を見ると一人称、二人称の単数形で「生格」の語尾「я」が「е」に変化しています。そして複数形では「生格」の語尾「с」が「м」に変化しています。これは特徴的です。

造る格では、語尾が単数形の語尾が男性・中性三人称単数以外では女性名詞の「造格」そっくりな語尾になっています。複数形では「複数造格語尾」に似ていますね。

このように何かに似ている部分を探しながら表を覚えるのが活用表を覚えるのが暗記のコツなのですが、一度に全部覚えるのはやはり大変ですね。まずは「主格」「生格」「目的格」のみを覚えてください。これだけでもキチンとした文は作れますから。

さてここでロシア語の様々な格が登場したので、格変化が最も活躍する場所、「前置詞の支配格」についてほんの少しだけ紹介しておくことにしましょう。
ドイツ語やロシア語のように名詞の格変化が存在する外国語の場合、前置詞の種類によって、後ろにやってくる名詞の変化形が異なってきます。いっぺんに全部覚えようとすると大変なので、ここでは比較的よく使う前置詞のいくつかに絞り込んでご紹介することにします。名詞や代名詞の格変化の練習をしながら、前につけてみると頭に入ることでしょう。

生格支配の前置詞

1. для ドリャー ○○のために(英語のfor)
для вас あなたのために

2. от アト ○○の理由で
от страха 恐怖のために(страх 恐怖)

前置詞は後ろの名詞とつながったように発音するので、ウダレーニエが置かれないですから、「オト」というはっきりした音ではなくて、「アト」という曖昧な音になっています。

<目的格(対格)支配の前置詞>

1. в ○○の中へ(英語のintoやto)
в Москву フ・マスクヴー モスクワへ
この前置詞をつかった特別な熟語として次のものを覚えてもよいでしょう。
играть(イグラーチ=play)+в スポーツの名前
○ ○をする
(例文)я играю в теннис.ヤー・イグラーユー・フ・ティエーニス
私はテニスをします(しています)。

2. на ○○の上に(英語のon)、○○の方へ(英語のtoward)、○○の間(英語のfor)
на Кавказ ナ・カフカーズ

<造格支配の前置詞>

1. с ス ○○と一緒に(英語のwith)
2. над ナド ○○の上で (英語のon)
3. пoд パド ○○の下で(に)(英語のunder)
4.перед ピェーリド ○○の前で(に)(英語のin front of)

さていかがでしたでしょうか?前置詞は他にも存在しますが、一度に羅列しても覚えられるものではありませんので、この節ではこれぐらいに絞り込んでおきます。ロシア語では、格変化が発達しているので、前置詞を使わないで話す言い方も存在するのですが(特に造格を応用した表現)、前置詞を使ったほうが意味がはっきりすることが多いので、中学英語でも学習する水準の前置詞の相当する以上の前置詞をまず覚えるとよいでしょう。

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