ロシアに行くなら食べておきたいロシア料理11選

ロシア、そして旧ソ連の領土は広大でそこに共通した「ロシア料理」なる概念があるかどうかは甚だ疑問である。と言ってしまうとのっけからネガティブメッセージですが、ここでは日本人がロシアで食べたいだろうなと思うもの、もっと言えば本格的なロシア料理レストランで出されるものや小説などにも登場する有名な食べ物のことを「ロシア料理」と定義してお話することにしましょう。

帝政ロシアではピョートル大帝という人が近代化を推進したしました。料理の近代化もこの頃に始まります。本場フランスの宮廷料理人を招いて宮廷料理を作らせたことからフランス風の調理方法がロシアの地に伝来したわけです。ただし当時のフランス料理は料理を一度に出すスタイルでしたが、ロシアが寒い地域であるために料理が冷めてしまうということで一品一品順番に供するコース料理のスタイルはロシアで開発されてフランスに逆輸入されたという説もあります。

ではまず誰でも知っている料理から行きましょう。日本でも食べることの出来るものですからロシア語を学習している皆さんがご存じなかったら恥ずかしいですからね。
1.ボルシチ
2.ピロシキ
3.ビーフストロガノフ
4.キャビア

まず最初のボルシチは、ロシア料理の代表選手として日本人の脳裏に浮かぶ料理ですが、厳密に言えばウクライナ料理だそうです。ボルシチに入れる具や調理法は、日本の味噌汁の具のように家庭によって様々ですが、「ビーツ(砂糖大根)」と言う野菜を使うという点と仕上げに牛乳からつくったサワークリームの一種「スメタナ」を加えるという点は共通です。

代表的なボルシチの中で「モスクワ風」はハムやソーセージを入れたもの、「シベリア風」は野菜を細かく刻まないのが特徴、スパイスをたっぷりと効かせたものが「ウクライナ流」だそうですね。

次は「ピロシキ」ですが、単数形は「ピロショーク」。日本ではひき肉などの具をつめこんだ揚げパンのことですが、ロシアでは、具がキャベツだけのものもありますし、ジャガイモだけのものもあります。更に揚げたものだけではなく、焼いたものや、ジャム入りのものまであります。もともと庶民料理から発生して貴族にまで広がった料理といわれています。

次は「ビーフストロガノフ」と「キャビア」ですが、どちらかと言えば高級料理ですね。後で紹介する「キャベツスープ(シチー)」と「おかゆ(カーシャ)」だけの質素な庶民の食生活とは別に、帝政時代のロシア貴族の食事は贅沢なものでした。「雷帝(らいてい)」の名で知られるイヴァン4世の宴会には500皿もの料理が、金銀の食器で並べられたといいます。

「ビーフストロガノフ」は「ストロガノフ公爵」という貴族が作らせた料理のようですが、サワークリームを使った牛肉料理ですね。ロシアではサワークリームはいろいろなところに使います。先ほどの「ボルシチ」にもサワークリームである「スメタナ」を入れましたね。このような文化はスラブ系の国ではほかにブルガリアをあげることができます。日本ではブルガリア料理を食べさせてくれるところが少なくて、東京では一箇所だけあります。インターネットで「ブルガリア料理」で検索すると出てきますが、ブルガリア料理の特徴は、料理にヨーグルトを実によく使うということです。ヨーグルトを使うので「甘い料理」かといえばそうではなくて、普通の調味料としてヨーグルトが使われてるのです。乳製品の使い方が日本とは異なっているのですね。

一方「キャビア」はどうでしょうか?チョウザメというちょっとグロテスクな魚の卵を塩漬けにしたものだということはご存知でしょうが、キャビアの専門店で銘柄キャビアを食べたことのある人は少ないでしょう。黒海でとれたキャビアが有名ですが、それ以外にペルシア産のキャビアがありますし、チョウザメの種類によって値段も異なります。いずれにせよ高級料理であることは言うまでもありません。日本で高級品というだけではなくて、ロシアでも高級料理です。

次はロシア料理の専門店に行ったことの無い人はご存知ないだろう料理です。
5.ブリヌィ
6.コトレータ
7.ペリメニ
「ブリヌイ」というのは、そば粉を使った一種のパンケーキのことです。魚の燻製のような前菜を乗せて食べたり、ジャムを塗って食べたりします。つまりは「パン」のような役割をロシア料理の中では果たしているものです。

「コトレータ」といわれてぴんと来る人は少ないことでしょう。英語的に発音すれば「カツレツ」のことです。ロシア語では語源は英語と同じなのに、独特の発音のせいで意味がわかりにくい単語がたくさんあります。

皆さんは次の単語の意味が想像できますか?ヒントは爬虫類の名前です。
クラカジル
これは英語的に発音すると「クロコダイル」のこと。ロシア語では「クラカジル」になるのです。これではちょっと想像できないですね。

「ペリメニ」というのは「水餃子」のような料理です。よく考えてみればロシアの国土は広大ですから、中には中央アジアの遊牧民族の料理の影響を受けたものもありますし、中国の農耕民族の料理の影響を受けたものもあるのです。

最後に小説などにも出てくるロシアの家庭料理です。
9.シチー
10.シャシリク
11.ウハー

まず「シチー」から簡単に紹介しましょう。「シチュー」と言う言葉と似ていますが、似ても似つかない代物です。酸味の効いた発酵キャベツのスープのことでロシアの庶民料理です。ことわざには「シチーのためなら人は結婚する」とか「シチーとカーシャがあれば満ち足りた食事」というものがあり、いかに民衆に親しまれた料理かがお分かりになると思います。カーシャというのはロシア風のおかゆのことです。決して贅沢な料理ではありませんが。「シャシリク」は串にさして焼いた肉料理で、「ロシア風バーベキュー」と呼ぶ人もいます。おそらく遊牧民族の料理の影響でしょう。

「ウハー」とはまた変な名前ですが、これは「塩味の魚のスープ」ですね。これに「スメタナ」を入れるひともいます。

以上が単品の料理ですが、例えば日本の高級ロシア料理レストランなどのコース料理は次のような感じになります。
前菜盛合せ
キャビアとイクラのプリヌイ添え
シベリア風生牛肉の冷凍スライス
シベリア風ペリメニー
ロシア風マッシュルーム揚げ
ウクライナ風ボルシチ
コーカサス風牛ヒレ肉の串焼き
きのこと鶏肉のつぼ焼き
パン
ロシア風洋梨のババロア
ロシア紅茶

なかなかおいしそうでしょう。ロシア語の勉強を口実に一度ロシア料理レストランに行ってみてはいかがでしょうか?

サブコンテンツ

このページの先頭へ